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薬剤師・国際中医師 大串 一稔

漢方薬シリーズ その171「咳喘息(せきぜんそく)」

 Aさんは、50代の男性。「1ヶ月以上前に、カゼをひき、その後、忙しかったため無理をしすぎたせいか、カゼは治ったはずなのに、ひどい咳が治まらない。血中酸素濃度も低下しており、医師から『咳喘息』と診断された。喘鳴や呼吸困難はなく、少し息苦しい程度。痰はなく空咳が続く。疲れやすく、日中も眠くなりやすい。食後は特に眠気がひどい。咳は寒さや疲労で悪化しやすく、身体を温めたり休息で緩解する。汗をかきやすい。」といった症状でした。「脾肺陽虚」と判断し、甘草乾姜湯と医王湯を服用していただくことにしました。

 服用後、10日ほどで咳の症状が緩和し、身体も温まってきたようです。その後、1ヶ月ほどで、症状がほとんど改善し、お元気そうになりました。

 漢方では「咳喘息」の治療にあたり、症状や過程、悪化条件、好転条件、随伴症状、体質などから、「肺気虚」「肺陽虚」「肺陰虚」 「脾気虚」「腎不納気」…などに分け、治療方針を決めていきます。他の疾患同様、病名にとらわれず、きちんと漢方的に分類することが、治療の早道です。咳喘息のきっかけの多くが、カゼをひいた後からです。カゼをひいたときの治療と養生がとても重要になります。喫煙はもちろん、飲酒、ストレス、食生活とも関連しています。また、咳喘息は、悪化すると、気管支喘息に移行したり、難治化することもあるので注意が必要です。

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