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薬剤師・国際中医師 大串 一稔

191「更年期障害」

 日本産科婦人科学 会のホームページで は、「更年期障害の主な 原因は卵胞ホルモン (エストロゲン)の低下 で、これに年齢に伴う 体の変化と精神・心理 的な要因、社会文化的 な環境因子が複合的 に影響することで症 状が出ると考えられ ています。」とありま す。一方、漢方理論で は、更年期障害は腎精 (ホルモンと考えると 良いでしょう)の消耗 により生じる陰陽の バランスの不調が発 症の原因と考えてい ます。陰陽の不調にイ ライラや不安、心配な どのストレスが加わ ると、さらに発症、悪化 しやすくなります。ま た、陰陽のバランスが 悪いと、通常よりも ストレスを感じやす くなります。
  「 49 才の女性、月経周 期が不安定になりだ してから、のぼせ、めま い、瞼の痙攣、動悸、胸 悶感などが時々おこ る。普段から疲れやす く、肩こり、耳鳴、目の 疲れなどがある。比較 的、喉が渇きやすく、 時々手足が火照る。」と のお話でした。 肝陽化風を生じてい ると考えて、抑肝散加 芍薬黄連と杞菊地黄 丸を服用していただ きました。1ヶ月ほど で、のぼせ、めまい、瞼 の痙攣などが軽減、現 在も服用中ですが、ほ とんどの症状は無く なり、お元気そうです。
  更年期障害では、 様々な不定愁訴がみ られます。中でも、「肝 陽化風」や「血虚生風」 「陰虚風動」などの「内 風」のパターンは、めま いや震え、痙攣などを 発症させます。また、更 年期障害のすべての パターンに共通なの は腎精の不足が根本 にあるということで す。その点が、一般的な 自律神経失調などと、 大きく異ります。その ため、標治と本治を併 行して行うこと(標本 同治)が、必要であり、 治療の早道となりま す。更年期は、次にくる 新しい人生の節目の ような時期です。 漢方を上手に使って、 快適に乗り切りましょう。


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