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元気堂薬局 薬剤師・国際中医師 大串一稔

205 多嚢胞性卵巣症候群を伴う不妊

 不妊の漢方相談には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といわれている方もいらっしゃいます。PCOSは、排卵障害のひとつです。成長を開始した卵子がどれも充分に成長できずに萎縮し、空になった卵胞が、列になって卵巣に残ります。これを超音波で見るとネックレスのように見えるので、 ネックレスサインと呼ばれ、PCOSの診断の特徴的な症状です。スムーズに排卵できないので、生理が遅れたり、生理が来ないこともあります。
 「25歳、結婚して1年。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の疑いがあるといわれた。排卵はしているが卵子の成長がよくないとのこと。生理周期は33〜35日。経血は暗紫色で、 塊が混じる。生理前は、胸が張り、イライラしやすく、時々頭 痛がする。心配性。睡眠は、夢が多く、心配事があると眠りが浅くなる。友人の出産の話題を素直に喜べない自分に苛立ちを感じる。夜間尿は1日1回。 冷え性で、手足が冷え、腰から下が重だるい。手足に冷汗が ある。」とのことでした。 
  心血虚と肝気鬱結、それに瘀血を伴っていると考え、生理中以外は、帰脾湯と逍遙散を、生理中には、折衝飲を飲み分けていただくことにしました。腎精を補うため瓊玉膏も併用しました。  
  服用開始から約6ヶ月。生 理周期は 日、経血の状態・生理前の体調は順調。気持ちも穏やかになり、よく眠れるようになりました。さらに、3ヶ月 後、「妊娠しました。」と嬉しいご報告をいただきました。ホッとした、やさしい表情です。  PCOSの診断には、超音 波での検査が必要です。そのため、漢方の古典にPCO Sの概念はありませんが、ス ムーズな排卵ができるように、 生理の状態や体質などをよく 見極めて、お身体に合った漢 方薬をセレクトすることが大切です。  当薬局では、不妊のご相談は 出産経験のある専任の女性薬 剤師が主に対応させていただ いております。安心して、ご相談下さい。
 

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