無月経とは、月経が無い状態をいい、閉経
後や妊娠中、授乳中以外で3か月以上月経の来ない状態を続発性無月経、
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歳以上になっても初潮の無いものを原発性無月経といいます。漢方では無月経を「経閉」や
「閉経」などと称しま
す。(西洋医学における閉経は「絶経」といいます。)
漢方では、無月経の原因を、ホルモンの低下や流産、過労やストレス、過度のダイエット、食事の不摂生、肥満、他の慢性疾患の影響などと考えており、
「肝腎不足」「気血両
虚」「陰虚血燥」「気滞血瘀」「痰湿阻滞」などのパターンに分類して治療していきます。
28才のA子さん「婦人科で処方してもらったホルモン剤を服用しないと月経が来ない。
寒がりで手足が冷える。仕事が忙しく過
労気味、睡眠不足、ス
トレスが多い。便秘
気味でお腹が張りや
すい。基礎体温も不安定。」とのことでした。
気血両虚と気滞血瘀
を兼ねていると考え、
芎帰調血飲第一加減
を服用していただき、
補陽と益精も兼ねて
鹿角膠の入った製剤も併用しました。翌月
に少量の月経があり、
その後、徐々に月経は
順調になってきたので、
気血両虚、疏肝理気、補
腎益精を主とした治療に切り換えると、基礎
体温もキレイな二層になってきました。体調
も良く、お元気そうで
す。現在は素敵な妊婦さん。安胎の処方で様
子を見ています。
月経の不調は、婦人科だけで無く、女性の全身の体調不良につながります。
漢方で月経を調え、
ノビノビとした体調を取り戻しましょう。