HOME > おすすめ情報 > 漢方薬 シリーズ 224「慢性膀胱炎」

おすすめ情報

元気堂薬局 薬剤師・国際中医師 大串一稔

漢方薬 シリーズ 224「慢性膀胱炎」

 尿路感染症のうち膀胱 に生じた細菌感染症のことを膀胱炎といいます。 経過の違いにより急性と慢性、基礎疾患の有無により単純性と複雑性に分類されます。また、細菌感染以外にも膀胱炎症 状を呈する疾患もあり ます。急性単純性膀胱炎は、ほとんどの場合、大腸菌が尿道から膀胱に入 り込んで起こります。一方、慢性複雑性膀胱炎の場合、何らかの基礎疾患が原因となり、細菌が膀 胱内に侵入し、粘膜に炎症を起こすことが多くみ られます。症状は、急性膀 胱炎とほとんど同じですが、軽い症状のことが多 く、自覚症状がない場合もあります。慢性膀胱炎の原因の70%を占めるのは大腸菌ではなく、その他の弱い細菌といわれていますが、大腸菌に比べて、抗菌剤が効きにくいため、繰り返しやすくなります。 
 80才のA子さん「以前より、膠原病を治療中。 膀胱炎の自覚症状は特にないが、検査では、尿中に細菌や血液が混じっている。疲れやすく、手足が冷える。寝つきが悪く、 夜中に目が覚める。食後眠くなることが多い。」という症状でした。  
 基礎疾患により、気血両虚、脾不統血を引き起こしていると考え、帰脾湯の煎じ薬を服用してい ただき、様子を見ることにしました。三ヶ月ほど服用した後、病院の尿検査で正常になったといわ れ、とても嬉しそうな声で お電話をいただきました。  漢方では、膀胱炎の発生の仕組みとして、「湿熱 蘊結」「脾腎気虚」「肝鬱気滞」「寒湿阻滞」「血瘀」・・・ 等々のパターンが在り、それぞれに適応した処方があります。  
 「膀胱炎だから○○湯」と病名から判断して服用しても、効果がみられることは、ほとんどありま せん。他の疾患同様、症状や体質を漢方的に判断し、その方に合った漢方薬を服用することが、治 療の早道です。

お問い合わせ先

住所船橋市東船橋1-38-3(JR東船橋駅 南口前)
フリーダイヤル0120-67-4193
TEL047-426-2076
営業時間9:00~20:00/日曜・月曜・祝日定休 8/14(日)~17(水)
HPhttp://www.kanpo-genkido.co.jp/

PAGE TOP