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元気堂薬局 薬剤師・国際中医師 大串一稔

漢方薬 シリーズ 212「ストレスとアトピー性皮膚炎」

 成人のアトピー性皮膚炎は、幼少期に発症しそのまま消退せず成人まで続く場合と、外部環境、ストレス、過労、食事の偏りなど、様々なことから、成人になって発症する場合がみられます。

 「38才のA子さん。幼い頃から身体が弱かったが、特に皮膚のトラブルは無かった。18才の時、大学受験でストレスがかかり、皮膚の痒みや紅斑が発症。その後、外用剤などで症状は落ち着いたが、ストレスなどのきっかけで発症する。現在は、背中からお尻、足にかけて赤みと痒み、乾燥、落屑があり、ジュクジュクしている部分も多い。イライラや不安感があり、月経が不安定。暑がりだが、足が冷える。」まずは、今の症状を緩和するため、標治として千金内托散を服用していただき、ジュクジュクが治まったところで、本治として疏肝清熱、補益気血を目的に、丹梔逍遙散合四物湯を服用していただきました。1年ほど服用していただいていますが、現在は、痒みなどの皮膚の症状はみられず、月経も安定しています。

 小児のアトピー性皮膚炎の場合、食事や胃腸虚弱などの影響による「脾虚」タイプが多くみられますが、成人の場合は、ストレスによる「肝気鬱結」や「心脾両虚」、過労や睡眠不足などによる「気血両虚」や「陰虚火旺」などのタイプが多くなります。

 漢方薬は、西洋医学的な基準や漢方理論に基づかない方法では、効果は期待できません。漢方治療において、最も重要なことは皮膚症状や個々の体質をきちんと把握し、漢方的に判断して処方を選択することです。臨機応変で、細やかな対応が必要となります。 



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